大学生のための確定申告 その① ~対象者って誰?~
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
4月は出会いと別れの季節、一回お金に関しても見直してもいいんじゃない?という季節です(強引な導入)
もちろん、今話題の携帯料金について考えてみることもいいですが、今回紹介したいのは「払った税金が帰ってくるかもしれない」確定申告です。
「大学生って収入少ないし…そもそも給与収入だからいらなくない?」
と思っているあなた、大学生は基本的に確定申告を「しなければいけない人」にはならないのですが、「確定申告をすると税金が戻る人」の対象に十分なり得ます。
確定申告の対象者は?
とりあえず、国税庁が出している確定申告の対象者は以下の通り。
☆確定申告が必要な方
①給与所得がある方
(1) 給与の収入金額が2,000万円を超える
(2) 給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を 除く。)の合計額が20万円を超える
(3) 給与を2か所以上から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)との合計額が20万円を超える
※給与所得の収入金額の合計額から、所得控除の合計額(雑損控 除、医療費控除、寄附金控除及び基礎控除を除く。)を差し引いた残りの金額が150万円以下で、さらに各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円以下の方は、申告は不要です。
(4) 同族会社の役員やその親族などで、その同族会社からの給与のほかに、貸付金の利子、店舗・工場などの賃貸料、機械・器具の使用料などの支払を受けた
(5) 給与について、災害減免法により所得税等の源泉徴収税額の徴収猶予や還付を受けた
(6) 在日の外国公館に勤務する方や家事使用人の方などで、給与の支払を受ける際に所得税等を源泉徴収されないこととなっている
②公的年金等に係る雑所得のみの方
…*1
③退職所得がある方
…
④,①~③以外の方
…
一見、「給与は2か所以上から受けている人は確定申告をしないといけないのかな…?」となりがちですが、確実に年収150万以上ではないと対象にならない*2ので、あんま気にしなくても大丈夫だと思います。
確定申告をすれば税金が戻る人は?
①総合課税の配当所得や原稿料などがある方
年間の所得が一定額以下である場合。
②給与所得者
雑損控除や医療費控除、…(中略)…控除などを受けられる場合
③所得が公的年金等に係る雑所得のみの方
…*3
④年の中途で退職した後、就職しなかった方
給与所得について年末調整を受けていない場合
⑤退職所得がある方
…*4
ここで重要なのは、「給与所得者の中で、雑損控除や医療費控除を受けられる人」や、「給与所得について年末調整を受けていない人」が確定申告の対象となるわけです。
年末調整というのは基本的に1か所でしかできないため、2か所以上で働いている人はすべての給与において年末調整が行われていない場合が多いです。
年末調整を行っていないってどう判別するのか?
引用:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/91
そして、年収130万以下である場合を仮定したうえで言うと、
④の欄が0でない場合は年末調整をしていないと思われます。
年末調整が行われないバイトとは?
個人的に考える「年末調整が行われないバイト」は、以下の通り。
・中途退職者
単発バイト、夏休みや春休み期間のみでやったバイト、期間を指定されて働いたバイトなどは年末調整がされていない場合が多いです。「確定申告をすれば税金が戻る人」の④に当たりますね。
・官公庁で非常勤職員としてバイトしている人
友人から聞いたのですが、官公庁で働いている人は学生とか関係なく源泉徴収された上、年末調整をしていない場合が多いらしいです。専門的な話をすると「主たる給与として考えられていない」という感じでしょうか。
さいごに
大学生からして「確定申告をした方がいい人」がお分かりいただいたでしょうか
ちなみに、130万を超えていないことを仮定すると、
かえって来るお金は源泉徴収されたお金が全部返ってくることになります。
ここで重要なこととしては、源泉徴収票をすべて持ってくることです。
基本的にはバイト先から源泉徴収票をもらわないといけないのですが、
中途退職をした、企業がめんどくさくてやってない等の理由で
源泉徴収票をこちらから言わないともらえない場合があるそうです。
次回は確定申告の下準備編でもかこうかなぁと思います。