2019年秋アニメ批評 第1回 [~PVまで]
やってきました。秋クールのアニメ批評です。
PVはニコニコ動画で毎回出してくれるPV集を参考にしています。
果たしてどんな作品が出てくるのか?楽しみです!*1
得点ルール(2019秋クール)
(演出点 80点満点)
・OP/ED点 (7.5点×2回)×2=30点満点 …#2,#7で採点、途中加点も可。
曲の良さ、ムービーの出来によって採点する。
・Di点 40点満点 …全話で採点、#6,#12地点で総合点に加算。
演出点。基本的には加点式で行う。作画の部分ももちろん考慮する。
・CH点 5点×2回=10点満点 …#6,#12で採点
キャラの点数。キャラがいかに作りこまれ、表現ができているか。
あと自分の性癖に刺さるか。
(ストーリー点 120点満点)
・PV点 10点満点
放送の前にあるPVからの期待度を点数化する。演出3点+期待度7点で評価。
・ストーリー点 10+6×5+7×4+10+12=90点
#1は10点,#2-6は6点,#7-10は7点,#11は10点,#12は12点。
基本的には各話ごとでの完成度を評価。
#11以降では伏線回収や話の締まり方についても評価するものとする。
・中間+最終点 中間5点+最終15点=20点
これまでを総合的に振り返り、「物語」として成立していたかを点数化する。
計200点満点
☆注意☆
・完全に個人の独断と偏見に基づいた得点です。
・得点のつけ方は
9割…すごい! 8割…ええやん 6割…ふつう 5割↓…だめ
で基本的にはつけています。 大学の評定かよ
〇改訂の経緯〇
・演出点→大幅に配点増。
すごい演出は評価対象にしっかり入れたい!と思ったため。
・ストーリー点→割合増
ストーリーがよくても思った以上に得点が伸びないため。
表示の仕方
PVに関しては、Aグループ~Dグループに分類しています。
その中の表示では、得点順に並んでおらず上記の動画順になっています。
また、ここに表示されているのは1話視聴が確定している作品のみ掲載します。
よって、PV切りしている作品はここに書きませんので注意してください。
なお、以下の作品は前以前のクールから視聴していたので、
PV予選をしなくとも視聴を継続することが確定している作品です。
・食戟のソーマ(4期)
・Dr.STONE(後半クール)
・Aグループ→PV点が8~10点の作品。
期待度がかなり高い作品。いいアニメが期待される。
・Bグループ→PV点が6~8点未満の作品。
期待度がまあまあ高い作品。見ていて良くも悪くも心地いい作品がそろう。
・Cグループ→PV点が4.5~6点未満の作品。
期待度がそんなに高くない作品。1,2話切り筆頭。
しかし、稀に大穴がある可能性があるので侮れない。
・Dグループ→PV点が4点未満の作品。
おそらくこの点数でも掲載されていることは何か事情を抱えている作品。
ごく稀に大当たりを引く作品がいる。
それでは、アニメ批評スタートです!
2019年秋アニメ-Aグループ
中国発のゲームにして、堂々とアニメ化。
作画がとても安定しているうえ、艦これと違って原作のストーリーが存在するので
その方針でアニメが進行すると予想。
しっかり可愛さを維持しつつ、「カッコいい」所を見せられるかが見もの。
↑の女キャラが主に活躍する話になりそう。そして男キャラが教師となって成長していく話みたい。あれこれ空戦と同じプロットじゃ
また、「少女の価値を、世界に示せ」とある通り、認めてもらいたいという信条の中で物語が進行していくと思われる。これは思春期にある「アイデンティティの確立」そのものであり、「思春期並みの葛藤」が見られる予感がして胸アツ。
作画も十分、しっかりPVとしては完成度高め。
2019年秋アニメ-Bグループ
・旗揚 けものみち
な ん だ こ れ は
プロレスラーが異世界転生してペットショップ店主になるというぶっ飛んだ設定。
しかし、作画はまあまあで減点法で点数をつければ減点をしないレベルで面白そう。
しかも擬人化ケモナー女子がそこそこかわいい。
二人(両脇の子)の子の恋愛話につかれてきたじょうろくんが、逃げ込んだ先にいた図書館にいたメガネの子(真ん中)に好かれたという話。
主人公曰く「毒舌でメガネで~」みたいな話で「ないわ~…」みたいな雰囲気だったけど、自分としては
ストライクゾーンですねぇ!!! ~完~
って感じなんだけど…なぜ解せないんだ…理解に苦しむ…
とにかくかわいい系の方面に注目。
おそらくこれがきらら枠(に一番近いであろう)の作品。
ボードゲームを女子高生がゆったりやる作品っぽい。
心のやすらぎ枠として期待。
・戦×恋
人類に迫りくる悪魔を倒すために集結された9人の戦乙女(ヴァルキリー)。
彼女らの原動力は高校生と「恋」で、戦うためには「恋」をしなければならないー
というまぁ恋愛ラノベとしてはベターな内容。
PVを見た感じ、めっちゃかっこよくて作画が絶妙。
と見ていた…
最後5秒くらいのシーンで脱ぎだしたので、
あぁ、お前はそっち側のアニメ*2だったのか…
と意気消沈。それがなければAクラス間違えなしだったんだけどなぁ…
・バビロン
このサイトのイントロには、
「生きることは善いこと」その常識が覆される時代が訪れたら、あなたはどうする。
という文面から始まる、警察(検事?)モノのアニメ。
構図がかなりしっかりしていて、PVの完成度もかなり高い。
刑事ものとして、よくあるドラマからではなく、
表現度の自由度が高いアニメ独特の切り口を期待したい。
ただあんまりかわいい女キャラが出てこなかったからBランク入りというのは言ってはならない
・星合の空
TVアニメ「星合の空 -ほしあいのそら-」公式ホームページ|TBSテレビ
きれいなテニス漫画。
廃部寸前の男子中学テニス部を舞台に「青春」していくアニメ。
しっかりストーリーを構築していくにはこの上なく良いフィールドで展開されそうなので、ストーリーの白熱した展開に注目。
あと某テニス漫画と違ってあっさりめの作画なのもいい。
・歌舞伎町シャーロック
歌舞伎町を舞台に、シャーロックホームズっぽい人が事件を解決していく話。
現代風の探偵ものということであり、歌舞伎町というキラキラした舞台で展開されるのでこれも上記と同様、「面白い舞台」である。
しかも、探偵は「事件に興味を持てばやる」というスタンスなので、どういう好奇心をもって解決していくかという側面も見もの。
・神田川ジェットガールズ
よくありそうなスポ根もの。
海のスポーツ「ジェットレース」を用いて少女たちが「青春」する話。
しかも都合のいいことに2人乗りなのでそこの間のキズナがどう深まっていくかもみもの。
あとPVでおっぱいを揺らすな。
・ライフルイズビューティフル
上記の動画ではPVすらなかったアニメ。
「某機関銃」や「某げぶっ」とは違い、「ビームライフル」を基軸として展開する話。
PVが出てない地点でいろいろお察しな部分はあるが、話としてはつまらなくはなさそうかもなぁ。
2019年秋アニメ-Cグループ
ここから画像がめんどくさいので出しません。
ahirunosora.jpバスケもの。見るっちゃあみるけどこういう作品ははまらないんだよなぁ…
・慎重勇者
shincho-yusha.jp完璧主義の勇者が冒険する話。
話としては面白いのかもしれないが、結局はRPGものなので根っから期待はしてない。
・本好きの下克上~司書になるためには手段を選んでいられません~
booklove-anime.jp本好きの女子高生が異世界転生して本を広めようとする(?)話。
異世界っていう地点でもう…
・超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!
choyoyu.com異世k(ry。
ただキャラはかわいい。
・厨病激発ボーイ
chubyou.net厨二病をこじらせたまくった残念男子たちが所属する「ヒーロー部」のキャラが活躍する話。
キャラはかわいいんだけど、なんか厨房くささがやだ。
boku-ben.com1期だったらもっと高かったかもしれないが、2期なので…
話としては面白そうだし、キャラも全然悪くない。
・トクナナ
www.tokunana.jp警察もの。それぞれ専門分野が違う7人がどう解け合っていくのが見もの
あれ最近刑事7人ってドラマがあったような
・スタンドマイヒーローズ
www.standmyheroes.tvCMがうるさかったのでしぶしぶ1話視聴リスト入り。
なんだかんだ女性向けもいける口なので面白かったら継続します。
・私、能力は平均値でって言ったよね!
noukin-anime.comキャラは可愛いけど異世k(ry。
2019年秋アニメ-Dグループ
www.konooto-anime.jpこういうのは性に合わなそうだけど一応。
総括
異世界もの多すぎない???
というのが一番最初に出た率直な感想です。
あと、癒し系というか日常系が極端に少ない。てかきらら枠ねーじゃん。
そして、青春ものが結構ありますね。なんの影響なんでしょうか。
テニス、ライフル、勉強、テニス、ジェットレース、恋愛etc...
羅列するとかなりの割合が青春ものなんですねぇ。
総括すると、結構今期は不作気味だと思います。
これで教育学の勉強がはかどりますね。めでたしめでたし。
アニメ批評ですが、毎週投稿は普通につらいということが判明したため、
第2回...#2地点批評 第3回...#6地点批評 最終回...Total批評
という予定にしようと思います。
次回は夏アニメのTotal批評をする予定。間に合うかなぁ…
バーチャルYoutuberクイズを作ってみた。[9/23追記]
とある夏休みの日。
「バーチャルYoutuber」のクイズを作ってみたら面白そうじゃね?
と思って作り出したこのクイズ。
大学生なので「Vtuber概論① 期末テスト」というタイトルで作ってみた。
日本語などいろいろおかしかったり、わかりづらいこともあるかもしれませんが、Twitterやここの返答で訂正をお待ちしています。
ちなみに文字をエクセルに入れることを目的としていないので、やる際は印刷することをお勧めします。
需要があったらエクセルに直接入力できる解答用紙を作るかも。
↓↓問題↓↓
9/7追記
訂正版(Ver.2)をうpしました。
タイトルは便宜上「2」とつきましたが、回答に変更はありません。
9/23追記
訂正版(Ver.3)をうpしました。
大問1の問題番号が少し訂正されています。
↓↓解答用紙↓↓
drive.google.com9/10追記
大問1の解答用紙に記号間違えがあったため、差し替えました。
配点などは変更ありません。
~ちょびっとQ&A~
Q.難易度は?
まあまあ低めに抑えたつもり。
ただし満点阻止問題もあり。
Q.なんでにじさんじの配点が高いの?
にじさんじ、アップランド、ホロライブの全ライバーの登録者数の比率が
791万:219万:199万
であったので、得点の比率もそんな感じで。(むしろにじさんじは抑えたほう)
Q.解答編は?
気が向いたら作ります。
「教員の働き方改革」について考えたこと[#1]
近年の社会問題の一つである「教員の労働時間問題」。
その問題に対応するべく中央教育審議会(以下、中教審と表記。)は、今年の1月に「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について」という答申を出した。
www.mext.go.jp今回はそれを読んでみたので要約してみるとともに、自分の意見を交えて考えてみようかと思う。
今回は第1章の要約。
1章 学校における働き方改革の目的(pp3~6)
・私たちの国の学校教育は、150年に及ぶ教科教育等に関する環境に支えられた高い意欲や能力を持った教師によって支えられている。
Comment:
学校教育は「政府のおかげ」で成功しているという話をたまに聞くが、普通に考えれば個々の教師が情熱をもって生徒と向かい合って教育しているからこそ成功している…と思う。
・公立義務教育諸学校の学級編成及び教職員定数の標準に関する法律(以下、義務標準法)*1などの制度は、教育機会の均等や教育水準の維持・向上の基盤として機能している。
Comment:
「生徒に関する」法整備であり、教員に関する法整備は言及がないなぁ…
・その結果、我が国の義務教育は高い成果を上げている。例えば、PISA調査においては、数学的・科学的リテラシーの両分野においてOECD加盟国中1位をとっているなど、我が国の15歳段階の子供たちは世界トップ水準の学習成果を示している。
Comment:
OECDの加盟国を調べてみた。
これを見る限り、私たちが普通に思い浮かべられるような国が多くある。
また、教育効果が高い国といわれる北欧の国も多くあることから1位における価値は高いと考えられる。ロシアがないことはちょっと事情が気になるが
・また、文部科学省が小・中学校において毎年実施している全国学力・学習状況調査(以下、全国学力調査)成績下位の平均回答率は上昇していることなど、都道府県単位の成績の格差が縮小するなどの「底上げ」は確実に進んでいる。
本当に格差が是正されているか調べてみた結果が以下の表である。
このように、差だけを比較すれば倍近く格差が是正されていることになっている。
・他方では、AIなどの先端技術が高度化してあらゆる産業や社会生活に取り入られ、社会の在り方そのものが現在とは「非連続的」といえるほど劇的に変わるとされる[Society 5.0]の到来が予想されている。そうした「知識集約社会」において「今の学校教育は役に立たないのではないか」という不安も生じさせている。
Comment:
AIなどの先端技術に対して、知識詰込み型教育のみの教育では、この先の社会を生きるものとして「役に立たない」と言わざるを得ないと感じている。
そして、[Societly 5.0]の考え方では、ビッグデータを利用して人間とAIが共存する未来が想定される。それを踏まえると、一つの能力として「データを収集・活用する能力」というものが考えられるなど、人間はこの先どうしていくべきかを考えたうえでの教育が大切になってくるであろう。
・今回の新しい学習指導要領を踏まえ、一人一人の教師には、我が国の教科教育等の蓄積と向き合い、子供たちには日々の学びが持っている大きな意味を子供たちに伝え、学びの充実を図ることが求められている。
Comment:
特になし。
・このように学校教育は大きな蓄積と高い成果を上げているが、いま持続可能かどうかの岐路に立っている。これを持続可能なものとし、新しい学習指導要領を円滑に実施するためには、2つの課題を乗り越える必要がある。
1つめは、教員の働き方の実態を改革することである。現在の日本の教育が、教員勤務実態調査*2に示されている教師の長時間にわたる献身的な取り組みの結果によるものであるならば、持続可能であるとは言えない。
2つめは、「チームとしての学校」の機能強化を図ることである。社会のあり方が変容したり、各種の情報機器が子供たちの間で広く使われるようになったことから、人間関係のありようが変化している。そして、我が国の子供の貧困の状況が先進国の中でも厳しいということから、学校はそのような変化に対する対応が求められている。このような中、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーといったスタッフを含めた「チームとしての学校」の機能強化が求められている。
Comment:
今の学校教育では、とても持続可能なものではないと述べたうえで、2つの点に触れている。
1つめは、教員の働き方を変えること。ちょっと気になったのは「現在の日本の教育が教師の長時間にわたる献身的な取り組みの結果ならば~」という点。
本当か…?
教員の多忙化の原因は長時間に及ぶ献身的な取り組みと示しているが、
それ以外にも学校の分掌や、文科省や教育委員会における調査などで時間を食われているという話を小耳にはさんだ。
よって、ちょっとずれてるのか…?とはなった。
2つめは、「チームとしての学校」づくり。要するに教員の「分業化」が進められている。
よく考えてみれば、教員は教科指導から生徒の生活指導までをすべて1~2人でやってきたわけであって、今考えればすごい人だと思うが、教員の立場からすればものすごく重労働だよなぁ…
今回は以上。
2章~はまた気が向いたら。
オタクはVtuberの「解釈違い」に苦しめられる[日記#1]
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※注意※
大学生なので、おそらくレポート風になっている文章だと思います。
読みづらかったらすいません…
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最近のTwitterトレンドに上がって自身も驚いた「キズナアイ」騒動。
その内容としては、初期ボイスのキズナアイ(以下、初期モデルと述べる)が、「キズナアイ」という個体の分裂について生放送中に言及したり、運営会社が声明を発表したりしたというものである。
また、Vtuber関連の話題としては、「ゲーム部騒動」が挙げられる。
nlab.itmedia.co.jpここで疑問になるのは、なぜこれらの問題について炎上してしまうのか。
「二次元のキャラ*1がしゃべったり動いたりする」という観点で言えばアニメが挙げられるが、アニメに関しては声優変更に対して必ずしも否定的に捉えられることはない*2。それを考えると、Vtuberならではの特殊性がこのような炎上を引き起こしているのではないか?と考えた。
今回は、アニメとVtuberについて比較したのち、この混乱はなぜ、どのように起こるのかについて考えてみる。
あと、この記事に意見をくれたDさん(仮称)に感謝を。
自分のVtuber略歴
一応簡単にいっておく。
キズナアイの〇〇先輩発言事件によりVtuber関連に興味を持ち始める。
電脳少女シロ(放送事故により全部は見てないが)→ときのそらの生放送を見始めたことがおそらく馴れ初め。
そこから、インターネットの掲示板に約3か月張り込むとともに、どっぷり浸かる生活に。
今の推しは、PPH,ぽんぽこ,クゥフランゾーパー,キランユウ,赤月ゆに,あんたま。
一番の推しは、絶対天使くるみちゃん(だった)。
用語の定義
バーチャルユーチューバー(Virtual Youtuber)の略。アニメの登場人物のような架空のキャラクター(アバター)を用いて、Youtubeなど*3の動画配信・生配信サイトで活動をする人のこと。
現在の傾向では、Vtuberは動画配信よりも生放送の配信をしている*4傾向があるため、今回は「Vtuberは生放送をしている」ということで論じたい。
・魂
Vtuberの「中の人」のことを指す。
ふつうは一般人がその場合が多いが、有名声優などの芸能人が中の人をやっている場合もある。
・ガワ、受け皿
いわゆる「魂」との逆の意味。Vtuberの「外見」。
外見の作り方として、有名絵師に依頼して制作したもらったり、キャラをカスタマイズするサイト*5を利用して作ったり、はたまた自分で作ったりすることなどがある。
また、これらは人間に限らず恐竜、魔王、生き物などのキャラも制作されるなど、多岐にわたる。
・企業系Vtuber
にじさんじなどの企業、又はサークルが運営するVtuberのこと。企業内のつながりをスタッフが取り持ってくれることが多いため、コラボ配信など企業内のVtuber同士の団結力が強いのが特徴。
対義語として、個人系Vtuberという用語も存在する。
アニメとVtuberの類似点と違う点
類似点
・中の人と受け皿が存在する
三次元の世界とは違い、中の人と受け皿が別々に存在している場合が多い。なので、キャラ自身に設定・解釈を与える場合がある。なので、中の人も受け皿に合わせようとする場合が多い。
また、中の人と受け皿が同じ場合が同じ場合もあるが、それらは一般的に親しみやすいように美化されている変化が起きている場合が多い。
・現実で触れることができない
アニメにおいても、Vtuberの存在する世界は基本的に「画面の中」にいるため私たちは触れることができない。よって、私たちの間には「画面」という隔たれた絶対的な壁が存在する。
違う点
・(アニメ)中の人自身もメディアに出る場合が多い
Vtuberは普通、一般人が中の人になるため基本的には「わからない」や公表されないのが普通である。それに対してアニメだと中の人、いわゆる声優のブランドもかかわってきたりする場合も多い。時には、アイドルマスター(765)においてアニメ内では「プロデューサー」としか名前がないのに、私たちは声優の赤羽根さんに対して「赤羽根P」と呼ばれるように、声優の名前がアニメに投影される場合もある。
・(Vtuber)視聴者との距離が近い
アニメは基本的に「台本通り」のキャラを演じることが要求される。そして、その「アニメ」という箱庭の中でキャラが動くため私たちは親近感を覚えづらい傾向がある。
それに対してVtuberは、一般的には普通のYoutuberと動画にする内容が同じであるため、アニメと違って私たちの日常生活に即した動画内容をあげがちである。なので、私たちはそこに親近感を感じることができる。
またVtuberは生放送が多く、私たち視聴者のコメントに対してレスポンスを返してくれる点も親近感を感じるポイントの1つであると考える。
・解釈の与え方が違う
ここが一番伝えたいポイント。
アニメは、基本的にはキャラが「箱庭の世界」で生きるという性質、台本の世界で生きている性質がある。そして、キャラの性格は監督や作者が与えるものである。
そして、そのキャラたちは「有限」の情報を持つ。例えば、アニメであれば30分×12話分の情報しか与えられないし、小説や漫画の媒体においても発行された巻数分でしか情報がない。そして私たちは与えられていない空白の情報に対して「解釈」を与えることで物語を補完している。
対して、Vtuberは基本的にはキャラの性格などは「魂」自身が動画や生放送を通じて意味を持たせていく。もちろん、Vtuberの中にも製作者や会社がキャラの意味を持たせる場合もあるが、特に生放送やTwitterみたいにキャラの設定の隙が生まれやすい場を作った場合、特段の注意が必要になってくる。
また、Vtuberは引退しない限り「無限」の情報を持つ。特に、生放送の雑談枠*6では、視聴者に委ねられた情報である「解釈」に対して、Vtuberは「情報」という不変な情報を与えてしまう。なので、Vtuberはアニメや漫画よりも人物像がより強固なものになってしまう。
解釈違い?
やっと本論。
今回の炎上の原因の1つとして考えられるのはオタクの「解釈違い」が挙げられる。
理由としてVtuberは自由に解釈できる幅が少ないので、私たちは「魂」が変わるということに関してかなり敏感になるからだ。
Vtuberに対し、オタクは3つに分類することができる。
・中身を重視する人
・外見を重視する人
・中身と外見の繋がりを重視する人
その3つに対し、解釈違いをどのように起こすのか考えていく。
①中身を重視する人
極論を言えば、「外見が違っても魂は同じだからそれでおっけー!」という人である。
この人たちは、外見の情報を重視しないので魂が同じであると認知すれば、解釈違いを起こすことは少ない。
よくVtuberで「魂ガチャを当てた」というが、完全にその人たちが中身を重視してるよなぁ…
ex) 天開司(元:微糖カイジ)
天開司とは (テンカイツカサとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
微糖カイジとは (ビトウカイジとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
このキャラは、微糖カイジが著作権的にアレだったので名前やキャラを変えて再始動したものである。
このキャラが、キャラを変えてでも売れた理由として、ファンは「魂」が面白いから売れたからであろう。ということは、分類1のファンが多かったから売れたからではないだろうか。
もしこのファンが分類2であった場合、このキャラは売れなかったであろう。なぜなら、「カイジ」が好きなのであって別のキャラで売り出すことになったら売れるはずもなかったはずなのであるから。また、分類3であると仮定しても「俺の思っている外見と違う」という解釈違いを大いに起こしていないという点を考えれば仮定は棄却されるであろう。
②外見を重視する人
外見に重点をおいている、例えば会社などの与えた設定に興味がある、もしくは愛着のある外見が好きであるという人が好む。
要するに、外見が同じなら中身の人は誰でもおっけー!の精神である。
例2:天目童心プロジェクト byつのはねあかぎ
VTuberプロジェクト「天目童心」が始動 Activ8・バーチャルクリエイターつのはねあかぎがプロデュース | MoguLive - 「バーチャルを楽しむ」ためのエンタメメディア
かなり最新の話になるが、つのはねあかぎ氏は今までに蓄積してきた設定を駆使して、トリトイなどのキャラを作り出した。このプロジェクトの売りの一つとしては、「物語としてのVtuber」である。要するに、従来のアニメ好きはここに重点を置くと考えられる。
ということは、Vtuberの魂が設定を無視する、もしくは解釈を設定を確定させる行動を起こした場合、私たちは「解釈違い」を引き起こす要因となる。
ここの件に関しては、漫画やアニメの解釈違いとほとんど同義であるのでわかりやすいかと思う。
一応、有名なヒプマイ騒動に関して述べているブログとか見ると面白いかも。
例3:電脳少女シロ
新衣装お披露目にサプライズも? 電脳少女シロの誕生日記念生放送が8月12日20時から開始 | MoguLive - 「バーチャルを楽しむ」ためのエンタメメディア
最近になって、毎季節恒例の衣替えが起こった…のだが電脳少女シロの微整形も行われた。これに関して、私は「解釈違い」を起こした。
そう、「目の形がちょっと変わった」のだ。
私は「これは電脳少女シロじゃない」と痛感したのだ。
申し訳ないが、今はその解釈違いをおこして動画を見られないまでになった。
③中身と外見の繋がりを重視する人
分類1と分類2とは違って、「このキャラにはこの人しか合わない!」という考え方の人である。一番厄介だと思う。
例4:富士葵
「かわいくない」と言われ…… バーチャルYouTuber「富士葵」がイメチェンのためクラウドファンディング - ねとらぼ
例えばこれ。富士葵がこれを受け入れられたのは分類3の人が少なかったからだと考える。しかし、「彼女とこの素体の繋がりに愛着がある」と回答した人たちがいるとおり、分類3のファンも少なからずいたはずだ。
キズナアイ騒動とゲーム部騒動を枠組みにはめて考える
では、ファン層を3つに分類してキズナアイ騒動とゲーム部騒動を分析してみる。
Case1.キズナアイ騒動
この炎上元は分類3のファン層だと考える。
今までは、キズナアイの素体1つに対して魂が1つとなっていた。しかし最近では、キズナアイの素体1つに対して魂は4つに分裂した。ここで「解釈違い」を起こす要因として、
「初期モデルはそんなことを発言しないよ!」
「なんか思っていることと違う…」
ということが挙げられる。
つまり、「キズナアイの素体と魂」が固定化されてしまっているということになる。
Case2.ゲーム部騒動
この炎上元は分類1か分類3のファン層だと考える。
「このキャラの声が違う」という解釈違いを起こすのは分類3の問題である。
これも今まで「このキャラにはこの声」と固定化されていた考えに対し、声が変わったことによる混乱を招いてしまったのは、分類3の人だからそうなってしまったのだ。
道明寺に関しては、「魂だけでもにじさんじやアップランドに来てくれないかなぁ」という考えが出ていることを考えると、完全に道明寺というキャラも確かにかかわりがあったことも考えれば分類3かもしれないが、主としては分類1に問題があるだろうと考えられる。
おわりに
自分自身もキズナアイ騒動、ゲーム部騒動で「Vtuberってなんだ…?」って考えた人間である。今回は、なぜそのような混乱が生じるか?ということについて述べた。
ここでは、その考え方を考えるだけで精いっぱいであって解決策や結論らしい結論を述べることができなかったが、いずれは考えてみたい話題である。
その考えを分析してみると、やはり「運営側」と「視聴者側」の考え方に乖離があるようだ。そして、運営側はかなり難しい考え方をしているようだ。*7
例えば、「ゲーム部」における「物語」としてのVtuberのありかたや「キズナアイ」における「分人」の考え方である。
この内容においては「こんなん俺の考え方じゃねぇ!」と自分の世界から棄却すればいい話と言っちゃえばそうなのだが、一般社会ではその考え方は受けいられるべきなのかについては考えれば面白いかもしれない。
時間があれば、考えてみたい話題である。
夏休みに入りました!
大学の期末試験、そしてコミックマーケットを終えて、ひと段落つきました。
夏休みということで、ブログの活動を少々精力的に行っていこうかと思います。
ということで、夏季期間中(~9月末)の予定をば。
目標:毎週2本以上を上げる!
(隔週)月曜日 アニメ批評
毎週(?)やっているアニメ批評です。
(毎週)木曜日 「教育」について調べたこと(進捗みたいな?)
数学というのは、進捗が目に見えるようにわかったりするものですが、教育学に関しては教職のレポートやプレゼンしか発表する機会がない。
そこで、「ブログ」という場を利用して教育について調べてみて、アツく語ってみようではないか!みたいなやつで。
(毎週)日曜日 日常生活で思ったこと
その名の通り、日常生活で思ったことをだらだらと。
数学科について、教職について、なんでもどどんと!
以上のように、方向性がいろいろぶれるようなラインナップですが、とりあえず頑張ってみます…